近況⑲
- 8月15日
- 読了時間: 1分
子供の頃の記憶はあまりない。
病気で母親が死んだ時は、たぶんすげえ泣いたと思う。
でも父親が自死した時は、声に出してわんわん泣いた記憶はない。
ただ目の前が真っ暗になって、誰かを探している迷子の子供みたいに、
泣きじゃくることもできず立ち尽くしていた気がする。
そしてその感覚は、今でも続いている。
俺よりずっと重くて、痛い想いしてきたやつが、
俺を好きだと言って笑った。
ずっと蓋をしていた過去も、
みっともない弱さも
歪んだ生き方も
受け止めてくれた。
母親の死以来、
初めて思いっきり泣けた瞬間だった。








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